さて、肝心のシンクライアント機能であるが、知り合いが「これがいいのでは?」と言って勧めてくれたのがCramworks社の製品。いろいろなタイプがあるようだが、要は内部のHDDの代わりか、またはUSBモジュール等の中にあるフラッシュメモリーにLinuxが詰め込まれているらしい。こちらは2万円弱。ハードがあまりに格安なだけにちょっと割高に感じられないこともないが(笑)、大事な頭脳の部分でもあり、思い切って購入。また、ビジネス上の用途を中心に考えるのであれば、WindowsをHDDに搭載したまま、シンクライアント機能についてはUSB版を利用するという、より安全な手もあったのだが、今回はメインが個人ユースでもあり(仕事でもある程度使用することを考えているが)、潔くHDDは取り外し、筐体内にモジュールを内蔵させることにした。これで、このノートPCは名実共にLinuxマシンとなったのである。
ただし、シンクライアントと言っても、サーバーへの接続を管理するメインの機能に加え、メーラー、ブラウザー、PDFビューアー、更にOpenOfficeやRealPlayerまで入っていて、Windows上で作られたファイルはほとんど見ることができるし、作業も出来る(勿論完全互換ではないわけだが、筆者が実際に試したところでは、自分にとっては実用上問題ないと思われるレベルであった)。それでも1GBのメモリーがまだ700MB位残っているらしい。そこはユーザー領域として使用可能である。だから実はかなり多機能なマシンでもあるのだ。もっとも筆者は、恥ずかしながらまだほとんど使いこなしていないが…(笑)。
こうして、〆て8万円也のシステムをベースに、世界の先端を行くホームサーバー&クライアントシステムを構築しようと言う無謀な企てに着手したのであった。
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